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銀河を駆ける星座たち ~恋愛裁判!天秤座の正義崩壊!?~

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てんびん座の天秤
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私はてんびん座。ここ銀河の秩序を守るために裁判官を務めている。

天秤で正義を測ることこそ、私の使命。そこに一ミリの狂いがあってはならない。

何故なら、それが宇宙の理であり、絶対の正義だからだ!

「異議あり!!!」

銀河の中心、天秤座の裁判所に、カップルたちの叫びが響き渡った。
ここは銀河の恋愛裁判所天の川に生きる星座や惑星、妖精たちの恋のトラブルを解決する神聖な場所——のはずだった。

しかし、今、ここでは大混乱が巻き起こっていた。

目次

天秤座の恋愛裁判、開廷!

「静粛に!」
裁判官・天秤座が、ドンと天秤を置く。

「本日、ここに集まったのは天の川のカップルたちの恋愛トラブルを裁くためである!

目の前には、訴えを起こした二組のカップルが並んでいた。
一方は、星座カップル(しし座♂×うお座♀)
もう一方は、流れ星カップル(シリウス♂×アルタイル♀)だ。

「まずは第一の案件!しし座くん、うお座さんのデート失敗について!」

「はい、僕たちのデートは台無しになりました!
しし座が拳を握りしめる。

原因は彼女のせいです!!

「はぁ!?そっちが悪いでしょ!?
うお座が怒りをあらわにする。

第一の事件:デートの場所を間違えた罪!

「説明を求める!」
天秤座が厳かに言う。

しし座が真っ先に言い放った。

「僕は『オリオン座の隣の星で待ち合わせしよう』って言ったんです!」

「いや、私は『オリオン座の左の星』って聞いたんだけど!!」うお座も追撃する

……結果、二人は宇宙の果てまで彷徨い続けた。

「彼女の聞き間違いが原因です!」

「いいえ!そっちがもっと分かりやすく言えばよかったでしょ!!」

「むむむ……これは難しい問題だ……」

天秤座は悩みながら、いつものように天秤で正義を測ろうとする。
しかし——

「……あれ?」

「なっ!?天秤の片方がフライパンになっている!!

どう頑張っても均等にならない!しかも、はかりに乗せると証拠が焦げるという天秤を前に

「ああ、もういい!片方がフライパンだけど、とにかく判決を下す!!」
天秤座は無理やり測る。

結果——

しし座、お前が全面的に悪い!有罪!!

「ええええええ!?」

「判決に異議あり!!」

「異議は認めません!!次!!」

第二の事件 願い事が食い違った罪!

次にやってきたのは、流れ星カップル(シリウス×アルタイル)。
この二人の問題は……

流れ星に願い事をしたら、僕たちの願いが真逆だったんです!

シリウス「ずっと一緒にいたい!
アルタイル「もっと自由になりたい!

「……恋人同士でそんな矛盾した願いをするな!!!」
天秤座が頭を抱えた。

「これはもう、天秤で測るしかない……!」

しかし——片方がフライパンの天秤である。

天秤座は天秤を使い、判決を下した。

「アルタイルが100%正しい!シリウスはもう自由にさせろ!!」

「えええええ!?」
「私の願いが勝ったわ!」

「いや待て待て待て!この裁判、おかしすぎるだろ!」
シリウスが涙目になる。

そして、真犯人発覚!?

このままでは銀河のカップルが全滅するレベルの誤判決が続いてしまう!
そんな中、ついに星座たちは「天秤の片方が無くなった理由」を突き止めた。

犯人は、天の川の妖精たち!!

天秤の重さをはかるお椀のような物はよく滑りそうだったから滑るのか確かめたかったのと、片方がフライパンな審判がどうなるのか?という実験らしい、

「ちょっと待て!!そんな実験のせいで、裁判がメチャクチャになったじゃないか!!」
天秤座が怒り狂う。

「ごめんなさ〜い!!」
妖精たちは泣きながら天秤を返した。

そして、すべてが元通り!?

天秤座が天秤を取り戻し、ついに判決が出せるようになった。

「よし、もう一度測り直す!」

🔹 しし座 vs うお座 → 「お互い様」判決。しっかり連絡を取ること!
🔹 シリウス vs アルタイル → 「もう少し話し合え!」判決。愛とは歩み寄りが大事!

すべてのカップルのバランスが戻り、銀河の恋愛裁判は無事に幕を閉じた——
……と思いきや。

「ん?」

天秤座は気づいた。

「な、なんか天秤のバランスが微妙にズレてる!?」

そう、妖精たちのいたずらの影響で、天秤がわずかに狂ってしまったのだった。

「もういい!!今後はもう、感覚で裁判をする!!!」

そう叫びながら、やけくそになった天秤座の銀河裁判は、今日も続いていく——。

銀河を駆ける星座たち ~恋愛裁判!天秤座の正義崩壊!?~終

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